





【人 良 食】 no.2
48P/B5判 特集「まるごとが、やっぱりいい。」
今号では、Lin Sieii の2020年個展のテーマである「生命的完整」とも呼応しながら、“まるごと”をキーワードに、もともとはいのちであったものとしての食べものを、改めて見つめ直しました。
さまざまなかたちで食べものが手に入るようになった現代、日本では特に、食べものがもとは生きものであったということを意識する機会は多くありません。
一方、台湾では、昔から「食べものはできるだけまるごとの姿でいただくほうがいいのだ」という意識が強く、いろんなシーンで人々は“まるごと”食べている。
そんな台湾の“まるごと”文化に焦点を当てた1冊です。
食養生の考えをベースとして、台湾での文化や食の在り方をじっくりと俯瞰しつつ、台湾のふだんの食卓から、“まるごと”食べるためのヒントも探してみました。
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もくじ
08 連載
食之素顔 扁魚乾
09 甜點 あまいもの、ひとさじ レンコン餅の甘煮
10 特集「まるごとが、やっぱりいい。」
14 “類を以て 類を補う” 以類補類で考える
16 まるごとを、市場で買う
18 モツは、このようにして、いただきます。
豬
no.1 豚直腸 もち米ソーセージ
no.2 豚ガツ 豚の角煮
no.3 豚マメ 基本の下ごしらえ
雞
no.1 鶏モツ 基本の下ごしらえ
no.2 鶏砂肝 基本の下ごしらえ
鶏モツの塩水蒸し/ ずりと大根の塩スープ
牛
no.1 牛アキレス 牛アキレスと季節野菜のコラーゲンゼリー
28 絵本 フクロ
30 reportage シラヤ族の夜祭 Photo and text by Sono E.
39 女子身体塾
02 生理は、ごほうび
“補腎”の食材×女性のからだ
麻油腰花 豚マメの台湾三杯炒め
44 小物聚 道具ノート Vol.2 鍋用網じゃくし
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台湾、食、生活
【人 良 食(レン リャン スー)】
台湾の家庭料理と、その魅力的な食文化を伝える「小宇宙食堂」から、
<台湾・食・生活>をさまざまな視点で綴るリトルプレスが生まれました。
「甲飽沒(ジオバーメイ?)」
(ごはん、食べた?)
これは、台湾の人々が伝統的に使う挨拶の言葉です。
「ごはん、食べた?」という表現が、「元気?」や「調子はどう?」と、ほとんど同じ意味を持つ。
台湾の人たちがいかに“食べる”ことを大事にしているかを、よく表したひとことです。
第一に、からだは、食べもので調える=「食養生」という概念が、台湾にはあります。
ただ食べることが好き、という以上に、食べることで心身の健康を保つという意識が、台湾ではすべての暮らしのベースとなっている。
そんな、台湾における“食”の在り方、そのゆたかさをじっくりと描き出していく、そんな本でありたいと思います。
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